それぞれ日々の仕事を抱えて生きる、三人の40代男。2005年、映画監督はドキュメント映画の 総指揮を、音楽家はサウンドトラックを、そしてごく普通のサラリーマンが、このプロジェクト の一部始終を手記にまとめた。
映像や音楽という人類の共通言語をツールに、国境を越えた「国際貢献」をめざすユニークな 活動の結晶が、DVD、CD、BOOKとして登場！

『カブール・トライアングル』

エピソード1「生計をたてる人々」

監督：ムハマド・アクバル・サラム/28分
小さい子どもたちが、レンガを運び、車を修理し、道路作りという重荷を背負っている。これまでマスコミが黙殺されてきたかのような民衆のあまたの声がむせ返るように収録されたドキュメンタリー。

エピソード2「刻の中の女性」

監督：ムサ・ラドマニッシュ/30分
タリバン政権下、命からがら生き抜いてきた様々な立場の女性たちがいる。ある女優は、かつてより女性の人権は獲得されたが未来の子供たちのために更に闘わなければならないと語る。その他、ジャーナリスト、詩人、声優、芸術家が自分達のおかれた現状を語っていく。

エピソード3「偽装結婚の果て」

監督：A.F.ザダ/20分
女子学生が、大学のワークショップである村の正月の光景をカメラで記録していると、悲しみに沈んだ１人の女性を見つける。その女性の口から語られる、国外へ逃亡するために脱出請負業者と偽装結婚せざるをえなかった悲劇。真実のドキュメントフクション。

『カブール・トライアングル』サウンドトラック

音楽監督：NPOクロスアーツ代表理事　村山達哉
全9曲収録

『４１歳、サラリーマン、アフガニスタン』

著：NPOクロスアーツ　穴沢健郎

何かぼんやりと自分のゴールが見えてきた40代。でもそれは本当に自分が望むゴールなのか…。

40歳を超え、自分と社会との可能性は間違いなく有限でしかないと実感したごく普通のサラリーマン穴沢健郎は、アフガニスタンへの渡航を決意する。1週間の有給休暇を取り、株を売って渡航費用を捻出。まだ幼い子どもを抱え、困惑する妻には「なぜあなたがアフガンに行く必要があるの？」と猛反対される。自分自身戸惑いながらも、NPOクロスアーツの仲間に助けられ、大きな一歩を踏み出す。果たしてそこで彼が得たものとは…。

「何か社会貢献をしたい、NPO活動に興味がある」と頭で思い描いてはいても、日々の生活に流され、なかなか行動に移せない人は多いのではないか。アフガニスタンから帰国した穴沢健郎はサラリーマンとしての生活に戻ったが、今もNPO活動を続けている。より豊かな人生を送るための、新しい選択がここにある。